危険物取扱者乙4試験対策として、アルコール類と動植物油類についてまとめました。
乙4試験勉強にぜひお役立てください。
危険物乙4★アルコール類(危険等級Ⅱ)
アルコール類の定義は、1分子を構成する炭素の原子数が水に溶ける1個から3個までの飽和一価アルコールを指しています。(O-Hが1個(1価))
指定数量は400L(リットル)で危険等級Ⅱです。
アルコール類の代表的なものは、メチルアルコール(CH₃OH)とエチルアルコール(C₂H₅OH)です。
メチルアルコールは毒性が強く、引火点は11℃、沸点は65℃で毒性があります。
一方、エチルアルコールは引火点が13℃、沸点は78℃で麻酔性があります。
どちらも水に溶けると覚えておきましょう。
エチルアルコール (C₂H₅OH) | メチルアルコール (CH₃OH) | |
特徴 | 麻酔性がある | 毒性がある |
引火点 | 13℃ | 11℃ |
沸点 | 78℃ | 65℃ |
水に溶ける | ○ | ○ |
一方、アルコールを水で希釈すると、蒸気圧は低くなり、引火点は高くなります。
危険物乙4★動植物油類(危険等級Ⅲ)
動植物油類とは、動物の脂肉等または植物の種子もしくは果肉から抽出したもので、1気圧において250℃未満のものを指します。
危険等級Ⅲで指定数量は10,000L(リットル)です。
ヨウ素価130以上の乾性油(アマニ油、キリ油)は、酸化熱で自然発火します。
※ヨウ素価:100gの油脂に吸収されるヨウ素のグラム量のこと。ヨウ素価が大きいほど空気中の酸素で酸化して、乾いて固まりやすい。
とくにヨウ素価の大きな乾性油がボロ布やおがくずに染み込むと、空気との接触面積が大きくなって酸化しやすくなるので気を付けましょう。
また高温に加熱した動植物油に水をかけると、水が沸騰しはじいて激しく飛び散るので、消火に使うと危険なので注意してください。
乾性油 | 半乾性油 | 不乾性油 | |
ヨウ素価 | 130以上 | 100超130未満 | 100以下 |
品目例 | アマニ油 キリ油ほか | コーン油 ゴマ油ほか | オリーブ油 菜種油ほか |
特性 | 空気中で参加して固形化する 自然発火しやすい | 空気中で参加して流れにくくなる | 空気中で固まらない 自然発火しにくい |
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