乙4無料問題集(特殊引火物~燃焼・消火)

乙4(特殊引火物~燃焼・消火) 危険物乙4無料問題集★過去問形式

乙4無料問題集★過去問形式(特殊引火物~燃焼・消火)

Webテキストでは第1章③~⑥の内容です。

【1】 特殊引火物について正しいものはどれか。

(1)特殊引火物とは、 1気圧で発火点300°C以下のもの又は引火点が-20°C 以下で、 沸点が40°C以下のものをいう。

(2) ジエチルエーテルは、 日光や空気に接触すると過酸化物を生じ、 加熱・衝 撃などで爆発の危険性がある。

(3) 二硫化炭素は、水より軽く水中貯蔵される。

(4) アセトアルデヒドは、水に溶けない。

(5) 酸化プロピレンは、重合する性質で水に溶けない。

(2)

【解説】

(1)特殊引火物とは、 1気圧で発火点100°C以下のもの又は引火点が-20°C 以下で、 沸点が40°C以下のものをいう。

(2) ジエチルエーテルは、 日光や空気に接触すると過酸化物を生じ、 加熱・衝 撃などで爆発の危険性がある。(○)

(3) 二硫化炭素は、水より重く水中貯蔵される。

(4) アセトアルデヒドは、水に溶け

(5) 酸化プロピレンは、重合する性質で水に溶け

【2】 第4類の危険物について、 常温(20°C)で引火するものは、いくつあるか。

軽油・アセトン・二硫化炭素・氷酢酸・重油・モータ油・ジエチルエーテル・クロロベンゼン

(1)1つ  (2) 2つ  (3)3つ  (4) 4つ  (5)5つ

(3)3つ(アセトン、二硫化炭素、ジエチルエーテル)

【3】 第一石油類について正しいものはどれか。

(1) 第一石油類は、 1気圧において、 引火点が12°C未満のものをいう。

(2) ガソリンは、 褐色に着色されていて、 液比重は1以下である。

(3) ガソリンの引火点は、-40°Cで、 発火点は100°C、 燃焼範囲は、 1.4~ 7.6%である。

(4) アセトンは、 水溶性である。

(5) トルエンの蒸気は、 無毒である。

(4)

【解説】

(1) 第一石油類は、 1気圧において、 引火点が21°C未満のものをいう。

(2) ガソリンは、 オレンジ色に着色されていて、 液比重は1以下である。

(3) ガソリンの引火点は、-40°Cで、 発火点は300°C、 燃焼範囲は、 1.4~ 7.6%である。

(4) アセトンは、 水溶性である。(○)

(5) トルエンの蒸気は、有毒である。

【4】 第二石油類について正しいものはどれか。

(1)第二石油類は、1気圧において、 引火点が21°C以上100°C未満のものをいう。

(2) 灯油の引火点は、 約40°C以上で、 発火点は300°Cである。

(3) 軽油の引火点は、約15°C以上で、 色は、 淡黄色・淡褐色である。

(4) 氷酢酸は、水より重く、 水に溶けない。

(5) キシレンは、三種類の異性体がある。

(5)

【解説】

(1)第二石油類は、1気圧において、 引火点が21°C以上70°C未満のものをいう。

(2) 灯油の引火点は、 約40°C以上で、 発火点は220°Cである。

(3) 軽油の引火点は、約45°C以上で、 色は、 淡黄色・淡褐色である。

(4) 氷酢酸は、水より重く、 水に溶け

(5) キシレンは、三種類の異性体がある。(○)

【5】 第三石油類について正しいものはどれか。

(1) 第三石油類は、1気圧において、 引火点が70°C以上250°C未満のものを いう。

(2) 重油の発火点は、 約100°C以上である。

(3) 重油は、 燃えにくいが、いったん燃え始めると消火が困難となる。

(4)クレオソート油は、 赤色・暗緑色である。

(5) グリセリンは、水より重く、水に溶けない。

(3)

【解説】

(1) 第三石油類は、1気圧において、 引火点が70°C以上200°C未満のものを いう。

(2) 重油の発火点は、 約250°C以上である。

(3) 重油は、 燃えにくいが、いったん燃え始めると消火が困難となる。(○)

(4)クレオソート油は、 黄色・暗緑色である。

(5) グリセリンは、水より重く、水に溶ける。

【6】 第四石油類について正しいものはどれか。

(1) 第四石油類は、 1気圧において、 引火点が200°C以上 250°C未満のものを いう。

(2) ギヤー油、ツバキ油は、 第四石油類である。

(3) シリンダー油、 クレオソート油は、 第四石油類である。

(4) タービン油、 アマニ油は、 第四石油類である。

(5) モータ油、ヒマシ油は、 第四石油類である。

(1)

【解説】

(1) 第四石油類は、 1気圧において、 引火点が200°C以上 250°C未満のものを いう。(○)

(2) ギヤー油、動植物油類は、 第四石油類である。

(3) シリンダー油、 第三石油類は、 第四石油類である。

(4) タービン油、 動植物油類は、 第四石油類である。

(5) モータ油、動植物油類は、 第四石油類である。

【7】 アルコール類について正しいものはどれか。

(1) アルコール類とは、 1分子を構成する炭素の原子数が水に溶ける1個から5個までの飽和一価アルコールをいう。

(2) メチルアルコールは、 引火点が約21°Cである。

(3) エチルアルコールは、 引火点が約13°Cである。

(4) 有毒なのは、 エチルアルコールである。

(5) アルコールを水で希釈すると、 引火点は低くなる。

(3)

【解説】

(1) アルコール類とは、 1分子を構成する炭素の原子数が水に溶ける1個から3個までの飽和一価アルコールをいう。

(2) メチルアルコールは、 引火点が約11°Cである。

(3) エチルアルコールは、 引火点が約13°Cである。(○)

(4) 有毒なのは、 メチルアルコールである。

(5) アルコールを水で希釈すると、 引火点は高くなる。

【8】 動植物油類について正しいものはどれか。

(1) 動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したもので、1気圧において、 引火点が350°C未満のものをいう。

(2) ヨウ素価によって、 乾性油、 半乾性油、 全乾性油に分類される。

(3) ヨウ素価 150以上を乾性油という。

(4)乾性油には、 アマニ油、オリーブ油がある。

(5) 乾性油のついたぼろ布を山積みにすると、 酸化熱により自然発火することがある。

(5)

【解説】

(1) 動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したもので、1気圧において、 引火点が250°C未満のものをいう。

(2) ヨウ素価によって、 乾性油、 半乾性油、 乾性油に分類される。

(3) ヨウ素価 130以上を乾性油という。

(4)乾性油には、 アマニ油、キリ油がある。

(5) 乾性油のついたぼろ布を山積みにすると、 酸化熱により自然発火することがある。(○)

【9】 燃焼の三要素がそろっているものはどれか。

(1) 空気、ガソリン、静電気火花

(2) 酸素、灯油、空気

(3) メチルアルコール、衝撃火花、水素

(4) ベンゼン、酸素、空気

(5) 重油、電気火花、静電気火花

(1)

【解説】

(1) 空気、ガソリン、静電気火花(○)

(2) 酸素、灯油、空気(点火源がない)

(3) メチルアルコール、衝撃火花、水素(酸素供給源がない)

(4) ベンゼン、酸素、空気(点火源がない)

(5) 重油、電気火花、静電気火花(酸素供給源がない)

【10】 燃焼について、 正しいものはどれか。

(1)可燃物、酸素供給源、 点火源のどれか一つを取り除いても消火できない。

(2)燃焼とは、熱と光の発生を伴う酸化反応である。

(3) 物質が酸素と化合することを還元反応という。

(4)物質の酸素が減る反応を酸化という。

(5) 炭素が完全燃焼すると、一酸化炭素と水ができる。 不完全燃焼すると二酸化炭素ができる

(2)

【解説】

(1)可燃物、酸素供給源、 点火源のどれか一つを取り除いたら消火できる。

(2)燃焼とは、熱と光の発生を伴う酸化反応である。(○)

(3) 物質が酸素と化合することを酸化反応という。

(4)物質の酸素が減る反応を還元という。

(5) 炭素が完全燃焼すると、二酸化炭素ができる。 不完全燃焼すると一酸化炭素ができる

【11】 第4類の消火について正しいものはどれか。

(1)抑制作用を持っている棒状の強化液で消火した。

(2)冷却効果がある霧状の水で消火した。

(3) 窒息効果がある泡消火器を使って消火した。

(4) 水溶性の危険物は、 水溶性液体用 (耐アルコール) 泡を使う。 その理由は、 普通泡は泡がつぶれて抑制効果がなくなるため。

(5) 窒息効果がある二酸化炭素消火器は、使用できない。 ただし、 酸欠による 窒息事故の恐れがある。

(3)

【解説】

(1)抑制作用を持っている霧状の強化液で消火した。

(2)冷却効果がある霧状の水で消火した。(水はNG)

(3) 窒息効果がある泡消火器を使って消火した。(○)

(4) 水溶性の危険物は、 水溶性液体用 (耐アルコール) 泡を使う。 その理由は、 普通泡は泡がつぶれて窒息効果がなくなるため。

(5) 窒息効果がある二酸化炭素消火器は、使用できる。 ただし、 酸欠による 窒息事故の恐れがある。

【12】 第4類の消火について正しいものはどれか。

(1)窒息・抑制(負触媒) 作用を持っている二酸化炭素消火剤は、 有効である。

(2) リン酸塩類粉末消火剤は、 窒息・抑制作用があるのですべての火災に効果 がある。

(3) 消火器の白色は普通火災、 黄色は電気火災、 青色は油火災に使用できると いう意味である。

(4) 引火点が低いので、 注水による冷却消火が効果的である。

(5) アルコールの火災に、 強化液 (霧状) は効果がない。

(2)

【解説】

(1)窒息・抑制(負触媒) 作用を持っているハロゲン化物消火剤は、 有効である。

(2) リン酸塩類粉末消火剤は、 窒息・抑制作用があるのですべての火災に効果がある。(○)

(3) 消火器の白色は普通火災、 黄色は火災、 青色は電気火災に使用できると いう意味である。

(4) 引火点が低いので、 注水による冷却消火が効果的である。(水は火災を広げるので使えない)

(5) アルコールの火災に、 強化液 (霧状) は効果がある

【13】 次のうち正しいものはどれか。

(1) 天ぷら鍋の油が燃えていたので、 泡消火器で消した。 これは、抑制効果で 消火します。

(2) ガソリンが燃えていたので、 粉末リン酸塩類消火器で消火した。 これは、 冷却効果で消火します。

(3) 灯油が燃えていたので、ハロゲン化物消火器で消火した。 これは、窒息効 果で消火します。

(4) 油の付いたぼろ布が燃えていたので、乾燥砂で覆って消した。これは、窒息効果で消火します。

(5)油が燃えていたので、 強化液消火器で消した。 これは、抑制効果で消火します。

(4)

【解説】

(1) 天ぷら鍋の油が燃えていたので、 泡消火器で消した。 これは、窒息効果で消火します。

(2) ガソリンが燃えていたので、 粉末リン酸塩類消火器で消火した。 これは、 窒息・抑制効果で消火します。

(3) 灯油が燃えていたので、ハロゲン化物消火器で消火した。 これは、窒息・抑制効果で消火します。

(4) 油の付いたぼろ布が燃えていたので、乾燥砂で覆って消した。これは、窒息効果で消火します。(○)

(5)油が燃えていたので、 霧状強化液消火器で消した。 これは、冷却・抑制効果で消火し ます。

【14】油火災および電気火災の両方に適応した消火剤の組み合わせで次のうち正しいものはどれか。

(1)ハロゲン化物、二酸化炭素、泡

(2) ハロゲン化物、霧状の強化液、消火粉末

(3) 消火粉末、二酸化炭素、棒状の強化液

(4) 二酸化炭素、霧状の強化液、泡

(5)棒状の強化液、ハロゲン化物、消火粉末

(2)

【解説】

(1)ハロゲン化物、二酸化炭素、泡(感電の危険があるので使えない)

(2) ハロゲン化物、霧状の強化液、消火粉末(○)

(3) 消火粉末、二酸化炭素、霧状の強化液

(4) 二酸化炭素、霧状の強化液、泡(感電の危険があるので使えない)

(5)霧状の強化液、ハロゲン化物、消火粉末

【15】 次のうち正しいものはどれか。

(1) 燃焼している可燃物を消火するためには、 燃焼の3要素のうち2要素を取 り除けばよい。

(2) 内部 (自己反応性) 物質の火災の方法は、 窒息消火が効果的である。

(3) 水は比熱が大きく気化熱も大きいので、冷却効果が大きい。

(4) 水溶性の危険物が燃えているとき、 耐アルコール泡消火器は泡がつぶれるので使用できない。

(5) 電気火災では、 泡消火器は効果的である。 それは、 感電する恐れがないからである。

(3)

【解説】

(1) 燃焼している可燃物を消火するためには、 燃焼の3要素のうち1要素を取 り除けばよい。

(2) 内部 (自己反応性) 物質の火災の方法は、 窒息消火が効果的でない。

(3) 水は比熱が大きく気化熱も大きいので、冷却効果が大きい。(○)

(4) 水溶性の危険物が燃えているとき、 耐アルコール泡消火器は泡がつぶれないので使用できる。

(5) 電気火災では泡消火器は効果的でない。 それは、 感電する恐れがあるからである。

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