危険物取扱者乙4試験すべての分野からランダムで出題しています。(過去問形式)
危険物取扱者乙4過去問(形式問題)にチャレンジ!(計17問)
【1】製造所等における危険物の貯蔵又は取扱いの技術上の基準について、 次のうち誤っているものはどれか。
1 類を異にする危険物は、原則として同一の貯蔵所に貯蔵しないこ と。
2 屋外貯蔵タンク、 屋内貯蔵タンク又は地下貯蔵タンクの元弁及び 注入口の弁又は蓋は、 必要とするとき以外は閉鎖しておくこと。
3 屋外貯蔵タンク、 屋内貯蔵タンク、 地下貯蔵タンク及び簡易貯蔵 タンクの計量口は、計量するとき以外は閉鎖しておくこと。
4 ためます又は油分離装置にたまった危険物は、あふれないように 1日1回くみあげる。
5 みだりに火気を使用したり、 係員以外の者を出入りさせないこと。
4
【解説】
ためます、または油分離装置に溜まった危険物は随時くみ上げること。
【2】運搬に関する技術上の基準で、 次のうち誤っているものはどれか。
1 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合、 標識を掲げる他、消火設備を備え付けなければならない。
2 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合、 所轄消防長又は、消防署長に届出なければならない。
3 危険物又は危険物を収納した運搬容器が著しく摩擦、又は動揺を起こさないように運搬すること。
4 危険物の運搬中、 危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合は、災害を防止するため応急の処置を講ずるとともに、最寄りの消防機関、その他の関係機関に通報する。
5 品名を異にする2以上の危険物を運搬する場合において、当該運搬にかかわるそれぞれの危険物の数量を、 当該危険物の指定数量で除し、その商の和が1以上になるときは、 指定数量以上の危険物を 運搬しているものとみなす。
2
【解説】
運搬の内容を所轄消防長または消防署長に届け出る必要はない。
【3】移動タンク貯蔵所から、地下タンク貯蔵所に危険物を注入中、危険物が流出するという事故が度々発生している。このような事故を防止するため、注入開始前に行う確認事項として次のうち誤っているものはどれか。
1 移動タンク及び地下タンクの危険物の量に誤りがないこと。
2 地下タンクの計量口が開放されていること。
3 移動タンクの底弁の選択に誤りがないこと。
4 地下タンクの注入口の選択に誤りがないこと。
5 移動タンクの注入ホースの結合金具と地下タンクの注入口が確実に結合されていること。
2
【解説】
地下タンクの計量口は、計量するとき以外は閉めておかなければならない。
【4】次の事故事例に対する事故防止策として、 次のうち誤っているものはど れか。
「給油取扱所の地下専用タンクに移動タンク貯蔵所から注入する際、 作業員が誤って別の注入口に注入ホースを接続してしまい、地下専用タンクの計量口からガソリンが噴出した。」
1 注入前に地下専用タンクの油量を確認する。
2 注入ホースを結合する場合、該当するタンクの注入口に誤りがな いか確認する。
3 注入口に流出防止装置を取り付ける。
4 地下専用タンクの計量口は、ガソリンの注入中は開放しておくとともにガソリンの注入量を常に確認する。
5 給油取扱所と移動タンク貯蔵所の危険物取扱者が双方立ち会い、誤りがないことを確認する。
4
【解説】
地下専用タンクの計量口は、計慮するとき以外は常に閉めておかなければならない。
【5】市町村長等が製造所等の所有者等に使用停止命令を発令する事由において、次のうち正しいものはどれか。
1 危険物保安監督者の選任をしなかったとき。
2 危険物施設保安員の選任の届出をしなかったとき。
3 予防規程の認可を得ないで変更したとき。
4 危険物取扱者が保安講習を受講しなかったとき。
5 製造所等を譲渡したが、 届出をしなかったとき。
1
【解説】
製造所等の使用停止命令の発令自由は以下のとおり。
- 危険物の貯蔵、取扱い基準の遵守命令に違反した。
- 危険物保安統括管理者を定めていない、または危険物の保安に関する業務を統括管理させていない。
- 危険物保安監督者を定めていない、または危険物の保安の監督をさせていない。
- 危険物保安統括管理者、危険物保安監督者の解任命令に違反した。
【6】製造所等の定期点検に関する記述として、 次のうち誤っているものはどれか。
1 定期点検は製造所等の位置、 構造及び設備等が技術上の基準に適 合しているかどうかについて行う。
2 定期点検は、 所有者等が選任すれば誰でも行うことができる。
3 引火性液体を屋外タンクに貯蔵する場合、 容量が1,000kL以上 10,000kL未満の場合、 タンク内部も点検しなければならない。
4 定期点検の記録は、一定期間保存しなければならない。
5 定期点検は原則として、1年に1回以上行わなければならない。
2
【解説】
定期点検は、移動タンク貯蔵所と地下タンク貯蔵所では必ず必要となる。
そして点検は1年に1回以上実施し、点検が行えるのは、危険物取扱者、危険物施設保安員、危険物取扱者の立会いを受ける人である。
【7】法令上、 移動タンク貯蔵所の定期点検を行う上で、次のうち誤っているものはどれか。
1 政令で定める位置、 構造及び設備の技術上の基準に適合しているかを検査する。
2 すべての移動タンク貯蔵所に対して行う。
3 タンクの漏れの点検は、 完成検査済証の交付を受けた日又は前回 のタンク試験を行った日から5年を超えない日までの間に1回以上 点検する。
4 定期点検に関する記録はすべて10年間保存する。
5 危険物取扱者の免状を持っていれば点検を行うことができる。
4
【解説】
定期点検の際に記載する点検記録は、3年間保存する。
【8】製造所等の許可の取り消し又は使用停止命令の発令事由で、次のうち正しいものはどれか。
1 予防規程を承認を得ないで変更した。
2 製造所等の位置、 構造又は設備の変更をした時に許可を受けてい ない。
3 危険物施設保安員を選任していない。
4 危険物取扱者が免状の書換えをしていない。
5 危険物取扱者が保安講習を受けていない。
2
【解説】
製造所等の許可の取消し、または使用停止命令の発令自由は以下のとおり。
- 製造所等の位置・構造・設備を無許可で変更した。
- 完成検査済証の交付前に使用したとき、又は仮使用の承認を受けないで使用した。
- 市町村長等の修理・改善・移転命令に従わなかった。
- 政令で定める屋外タンク貯蔵所、又は移送取扱所等の所有者等が構造・設備について保安検査を受けていない。
- 定期点検が実施されていない。
- 点検記録が作成・保存されていない。
【9】法別表一備考に掲げる危険物の定義として、次のうち正しいものはどれか。
1 特殊引火物とは、ジエチルエーテル、 二硫化炭素その他1気圧において、 発火点が100°C以下のもの又は引火点が-20°C以下で沸 点が40°C以下のものをいう。
2 第一石油類とは、 ガソリン、軽油その他1気圧において引火点が 21°C未満のものをいう。
3 第二石油類とは、 灯油、アセトンその他1気圧において引火点が 21°C以上70°C未満のものをいう。
4 第三石油類とは、重油、シリンダー油その他1気圧において引火 点が70°C以上200°C未満のものをいう。
5 第四石油類とは、 ギヤー油、 クレオソート油その他1気圧におい て引火点が200°C以上250°C未満のものをいう。
1
【解説】
2.軽油は第二石油類
3.アセトンは第一石油類
4.シリンダー油は第四石油類
5.クレオソート油は第三石油類
【10】特殊引火物の性状として、 次のうち誤っているものはどれか。
1 比重は1より大きいものもある。
2 沸点が40°C未満のものもある。
3 引火点は0°Cよりも低い。
4 発火点はすべて100°C以下である。
5 アルコールに溶ける。
4
【解説】
特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素のほか、1気圧において発火点100℃以下のものまたは引火点が‐20℃以下で沸点が40℃以下のもの
ジエチルエーテル | 二硫化水素 | アセトアルデヒド | 酸化プロピレン | |
特徴 | 日光や空気に触れると過酸化物を発生 | 水中貯蔵する 蒸気は有毒 | 刺激臭 水のほかゴムも溶かす | 重合する 別名:プロピレンオキサイド |
発火点 | 160℃ | 90℃ | 175℃ | 449℃ |
引火点 | -45℃ | -30℃以下 | -39℃ | -37℃ |
沸点 | 35℃ | 46℃ | 21℃ | 34℃ |
水に溶ける | ○ | × | ○ | ○ |
水に重い | × | ○ | × | × |
空気より 重い | ○ | |||
燃焼範囲 | 1.9~4.8% | 1~50% | 4.0~60% | 2.8~37% |
上記表のように、1気圧において発火点100℃以下のものまたは引火点が‐20℃以下で沸点が40℃以下のもの以外にも、特例があるので注意が必要である。
【11】二硫化炭素の屋外貯蔵タンクを水槽に入れておく理由として、 次のうち正しいものはどれか。
1 可燃性の物質と接触するのを避けるため。
2 水と反応して、安定した物質ができるから。
3 可燃性蒸気の発生を防ぐため。
4 不純物の混入を防ぐため。
5 空気と接触し爆発性の物質ができるのを防ぐため。
3
【解説】
二硫化炭素は水に沈む(水より重く、水に溶けない)ので、水中貯蔵して可燃性蒸気の発生を防ぐ。
【12】静電気に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 導電性のあるものが静電気を発生する。
2 摩擦などによって発生する。
3 静電気の発生を防止するために湿度を高めにする。
4 ガソリンの詰替えや運搬のときに発生しやすい。
5 静電気による火災には燃焼物に適応した消火方法をとる。
1
【解説】
絶縁性のあるものが静電気を発生し蓄積する。
【13】静電気に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 静電気が蓄積すると火花放電して点火源となる。
2 静電気は液体だけでなく固体や気体にも帯電する。
3 静電気の発生を防止するために絶縁性の高いものを使用する。
4 灯油の詰替えなどで流体摩擦を起こすと静電気が発生し、蓄積す る。
5 湿度を高めると、 液体表面の水分を通して静電気が抜け、蓄積しない。
3
【解説】
絶縁性が高いと静電気の逃げ場がなくなって蓄積しやすくなる。
静電気の発生を防ぐには、しっかり接地して電気を大地に逃がす
【14】静電気の発生を減らす工夫で、 次のうち正しい組合せはどれか。
A 接触面積を大きくする。
B 接触回数を減らす。
C 接触圧を低くする。
D 接触状態を急激にはがす。
1 A・B
2 B・C
3 C・D
4 A・C
5 B・D
2
【解説】
接地回数を減らし、接触圧を低くする。
【15】第4類危険物の貯蔵及び取扱いで、 次のうち誤っているものはどれか。
1 容器は密封し、 冷所に貯蔵する。
2 換気をし、蒸気の燃焼範囲以下にする。
3 静電気が蓄積しやすいので、 絶縁性の高い化学繊維を着用する。
4 可燃性蒸気が滞留する恐れがあるので、 電気設備は防爆性にする。
5 引火する場合を考慮し、 粉末消火剤を準備する。
3
【解説】
絶縁性の高い化学繊維の衣服は、静電気を発生しやすく蓄積しやすいので、引火性の高い危険物を扱う際には着用しない。
【16】第4類危険物の貯蔵及び取扱いの一般的注意について、 次のうち正しいものはどれか。
1 危険物貯蔵していた空容器は栓を外して密閉した部屋に保管すること。
2 送油するときは、 静電気を発生しにくくするために、 流速はなるべく小さくすること。
3 万一流出した場合、 多量の水で薄める。
4 危険物を詰め替えるときは、 空間がないように詰めて密閉する。
5 危険物を詰め替えるときは、多量の蒸気が発生するため、 床に溝を掘って拡散を防止する。
2
【解説】
第4類危険物は不良導体なので、静電気を発生させないように、送油時は流速を小さくする。
【17】静電気による引火の恐れがある危険物を取扱う場合、 火災予防として、 次のA~Dのうち正しいものをあげているのはどれか。
A. ガソリンが入っていた移動タンク貯蔵所に灯油または軽油を移す場合、蒸気が残っていないか確認する。
B. 密室で、湿度の低い乾燥した場所で行う。
C. 静電気・帯電防止の作業服や履物を使用する。
D. 流動を速くし、 短時間で作業を行う。
1 A・C
2 A・B・C
3 C・D
4 B・D
5 B・C・D
1
【解説】
静電気の発生を抑えて溜めないために、引火性のある危険物の取扱いは、風通しがよく湿度の高い場所で行う。
また、送油は流動を遅くし、ゆっくりと作業を行う。
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