今回のテーマは危険物の引火点・発火点・沸点について!
具体的な温度もまとめましたのでぜひチェックしてみてください。
危険物取扱者乙4対策★引火点・発火点・沸点の定義
まずは引火点、発火点、沸点の定義は以下のとおりです。
引火点 | 発火点 | 沸点 |
可燃性液体が空中で引火するのに十分な濃度の蒸気を液面上に発生するときの最低の液温のこと | 空気中で可燃物を加熱した場合、火花や炎を近づけなくても、自ら燃え出すときの最低の液温のこと | 沸点は液体が内部から気体(蒸気)となるときの温度のこと |
危険物第4類★1気圧における引火点
消防法で定義する第4類危険物の引火点をザックリまとめるとこんな感じです。
第4類危険物の区分 | 1気圧における引火点 | 危険等級 |
特殊引火物 | ‐20℃以下 | Ⅰ |
第一石油類 | 21℃未満 | Ⅱ |
アルコール類 | メチルアルコール:11℃ エチルアルコール:13℃ | |
第二石油類 | 21℃以上、70℃未満 | Ⅲ |
第三石油類 | 70℃以上、200℃未満 | |
第四石油類 | 200℃以上、250℃未満 | |
動植物油 | 250℃未満 |
引火点の範囲を覚えておくだけでも、乙4試験では答えられる問題がグッと増えますよ(*’▽’)
【一覧表】危険物の引火点・発火点・沸点まとめ
さらに詳しく引火点・発火点・沸点について確認していきましょう。
代表的なものをまとめてみました。
第4類危険物 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | ||
特殊引火物 | ジエチルエーテル | -20℃ 以下 | ー45℃ | 160℃ | 35℃ |
二硫化水素 | ー30℃ | 90℃ | 46℃ | ||
アセトアルデヒド | ー39℃ | 175℃ | 21℃ | ||
酸化プロピレン | ー37℃ | 449℃ | 35℃ | ||
第一石油類 | アセトン | 21℃ 未満 | ー20℃ | 465℃ | 56℃ |
ガソリン | ー40℃以下 | 約300℃ | 38~220℃ | ||
ベンゼン | ー11℃ | 498℃ | 80℃ | ||
トルエン | 4℃ | 480℃ | 111℃ | ||
酢酸エチル | -4℃ | 426℃ | 77℃ | ||
酢酸メチル | -10℃ | 455℃ | 56.9℃ | ||
メチルエチルケルトン | -9℃ | 404℃ | 80℃ | ||
ピリジン | 20℃ | 482℃ | 115.5℃ | ||
第二石油類 | 灯油 | 21~70℃ 未満 | 約40℃以上 | 220℃ | 145~270℃ |
軽油 | 約45℃以上 | 220℃ | 170~370℃ | ||
氷酢酸 | 41℃ | 463℃ | 118℃ | ||
キシレン | 27℃~33℃ | 463~528℃ | 138~144℃ | ||
クロロベンゼン | 28℃ | 464℃ | 132℃ | ||
1‐ブタノール | 35~37.8℃ | 343~401℃ | 117℃ | ||
アクリル酸 | 51℃ | 438℃ | 141℃ | ||
第三石油類 | 重油 | 70~200℃ 未満 | 60℃~150℃ | 250~380℃ | 300℃以上 |
クレオソート油 | 66℃以上 | 335℃ | 200℃以上 | ||
グリセリン | 195℃ | 393℃ | 291℃以上 | ||
エチレングリコール | 120℃ | 404℃ | 197℃以上 | ||
ニトロベンゼン | 87.8℃ | 480℃ | 211℃以上 | ||
アニリン | 70℃~114℃ | 615℃ | 185℃以上 | ||
第四石油類 | ギヤ―油 | 200~250℃ 未満 | 220℃ | ー | ー |
シリンダー油 | 250℃ | ー | ー | ||
可逆剤 | 218℃ | ー | ー | ||
アルコール類 | エチルアルコール | 11~25℃ | 13℃ | 363℃ | 78℃ |
メチルアルコール | 11℃ | 464℃ | 64℃ | ||
1プロパノール | 15℃ | 412℃ | 97.2℃ | ||
2プロパノール | 12℃ | 399℃ | 82℃ |
一方で、動植物油類の引火点は250℃未満です。
また、動植物油類は【ヨウ素価】で分類されます。
ヨウ素価の説明は以下のとおり。
【ヨウ素価】
動植物油の自然発火は、油が空気中で酸化され、この反応で発生した熱が蓄積されて発火点に達すると生じる。
自然発火は、一般に乾きやすい油ほど起こりやすく、この乾きやすさを、油脂100ℊが吸収するヨウ素のグラム数で表したもの
乾性油 | 半乾性油 | 不乾性油 | |
ヨウ素価 | 130以上 | 100超130未満 | 100以下 |
品目例 | アマニ油 キリ油ほか | コーン油 ゴマ油ほか | オリーブ油 菜種油ほか |
特性 | 空気中で参加して固形化する 自然発火しやすい | 空気中で参加して流れにくくなる | 空気中で固まらない 自然発火しにくい |
以上です。
危険物それぞれについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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ありがとうございました。
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