危険物取扱者乙4試験に出題された過去問の解説シリーズです。
内容はランダムで全10問となっています。
ぜひチャンレンジしてみてください。
危険物乙4過去問の解説!一問一答にチャレンジ(ランダム)
危険物乙4過去問解説➀消防法で規定する危険物
【問1】法令上、 危険物に関する記述について、次のうち誤っているものはどれか。
1.法別表第1の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ、同表の性 質欄に掲げる性状を有するものをいう。
2.指定数量とは、危険物の危険性を勘案して政令で定める数量である。
3.引火の危険性を判断するための政令で定める試験において引火性を示すも ので、第1類から第6類まで区分されている。
4.危険物を含有する物質であっても、政令で定める試験において政令で定める性状を示さない場合、危険物には該当しない。
5.1気圧、20℃において、気体状のものは危険物に該当しない。
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【解説】
「引火の危険性を判断するための政令で定める試験」において、引火性を示すものは、第2類危険物の可燃性固体および第4類危険物の引火性液体に区分される。
【問2】法令上、危険物に関する説明として、次のうち正しいものはどれか。
1. 危険物とは、1気圧20℃において、気体又は液体である。
2.危険物は、火災の危険性だけでなく、人体に対する毒性を判断する試験によって判定されている。
3.指定数量とは、危険物の危険性を勘案して政令で定める数量である。
4.危険物は、法別表第1の品名欄に掲げる物品の他に、市町村条例で定められた物品もある。
5.難燃性でない合成樹脂類も危険物である。
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【解説】
1.危険物は、1気圧 20℃において固体または液体である。
2.危険物の類ごとにその類に該当する危険性を有しているかどうかの試験を行い、 一定以上の危険性を示すものが危険物と判定される。
3.正しい
4.危険物とは、法別表第1の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。市町村条例では、指定数量未満の危険 物の貯蔵・取扱いについて基準を定めている。
5.難燃性でない合成樹脂類は危険物ではなく、その数量に応じて「指定可燃物」に 該当する場合がある。指定可燃物とは、わら製品、木毛その他の物品で火災が発生した場合にその拡大が速やかであり、又は消火の活動が著しく困難となるものとし て政令で定めるものをいう。
危険物乙4過去問解説②製造所・貯蔵所・取扱所の区分
【問3】法令上、製造所等の区分について、 次のうち誤っているものはどれか。
1.簡易タンク貯蔵所とは、簡易タンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所をいう。
2. 屋内貯蔵所とは、屋内の場所において容器入りの危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
3.一般取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため危険物を取り扱う取扱所をいう。
4.移動タンク貯蔵所とは、車両に固定されたタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
5.地下タンク貯蔵所とは、地盤面下に埋没されているタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
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【解説】
設問の内容は販売取扱所である。
一般取扱所とは、給油取扱所、販売取扱所、移送取扱所以外で危険物の取扱いをする取扱所のこと。ボイラー施設等が該当する。
【問4】法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち誤っているものはどれか。
1.屋内貯蔵所とは、屋内の場所において危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
2.屋内タンク貯蔵所とは、屋内にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は 取り扱う貯蔵所をいう。
3.屋外タンク貯蔵所とは、屋外にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
4.第二種販売取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため危険 物を取り扱う取扱所で、指定数量の倍数が15を超え40以下のものをいう。
5.一般取扱所とは、配管及びポンプ並びにこれらに付属する設備によって危険物の移送の取扱いを行う取扱所をいう。
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【解説】
設問の内容は移送取扱所である。
一般取扱所とは、給油取扱所、販売取扱所、移送取扱所以外で危険物の取扱いをする取扱所のこと。ボイラー施設等が該当する。
【問5】法令上、製造所等の区分について、次のうち正しいものはどれか。
1.屋外にあるタンクで危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所を屋外貯蔵所と いう。
2.屋内にあるタンクで危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所を屋内貯蔵所と いう。
3.店舗において容器入りのままで販売するため、指定数量の倍数が15以下の危険物を取り扱う取扱所を第一種販売取扱所という。
4.ポイラーで重油等を消費する 施設を製造所という。
5.金属製ドラム等に直接給油するためガソリンを取り扱う施設を給油取扱所という。
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【解説】
1.設問の内容は屋外タンク貯蔵所である。
2.設問の内容は屋内タンク貯蔵所である。
3.正しい。第一種販売取扱所は指定数量倍数が15以下で、第二種販売取扱所は指定数量の倍数が15超40以下である。
4.設問の内容は一般取扱所である。
5.給油取扱所は、固定給油設備を使用して自動車等の燃料タンクに直接ガソリンまたは軽油を給油する取扱所である。原則として金属製のドラム等へのガソリンの給油は行ってはいけない。
危険物乙4過去問解説③燃焼の区分
【問6】 燃焼に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。
1. ニトロセルロース 分子内に酸素を含有し、その酸素が燃焼に使われる。これを内部(自己)燃焼という。
2.木炭は、熱分解や気化することなく、そのまま高温状態となって燃焼する。これを表面燃焼とという。
3. 硫黄は、融点が発火点より低いため、融解し、更に蒸発して燃焼する。これを分解燃焼という。
4.石炭は、熱分解によって生じた可燃性ガスが燃焼する。これを分解燃焼という。
5.エタノールは、液面から発生した蒸気が 燃焼する。これを蒸発燃焼という。
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【解説】
硫黄は熱で分解されるわけではなく、熱により発生した蒸気が燃焼する。したがって蒸発燃焼である。
危険物乙4過去問解説④熱の移動
【問7】 熱の移動について、次のうち誤っているものはどれか。
1.ストーブに近づくと、ストーブに向いた方が熱くなるのは 放射熱によるものである。
2.ガスコンロで水を沸かすと、水が表面から温かくなるのは熱の伝導によるものである。
3.コップにお湯を入れると、コップが熱くなるのは、熱の伝導によるものである。
4.冷却装置で冷やされた空気により、室内全体が冷やされるのは、熱の対流によるものである。
5.太陽で地上の物が温められて温度が上昇するのは、放射熱によるものである。
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【解説】
ガスコンロで水を沸かすと、水が表面から温かくなる。
この現象は熱の「対流」によるものである。
【問8】 次のうち正しいものはどれか。
1.エタノールの比熱は、水より大きい。
2.銀の熱伝導率は、水より小さい。
3.ニッケルの線膨張率は、体膨張率より大きい。
4.熱の対流は、液体および固体だけに起こる現象である。
5.外気圧が高くなれば、沸点も高くなる。
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【解説】
1.比熱は気体を覗くと水が最も大きい。
2.熱伝導率は、個体>液体>気体の順に小さくなる。
3.体膨張率は、線膨張率の約三倍になる。
4.熱の対流は気体と液体に起こる現象で、個体には起こらない。
5.正しい。
危険物乙4過去問解説⑤危険物の分類
【問9】危険物の類ごとに共通する性状として次のうち誤っているものはどれか。
1. 第1類の危険物は、加熱、衝撃、摩擦などにより分解し、容易に酸素を放出して可燃物の燃焼を助けるものが多い。
2. 第2類の危険物は、微粉状にすると、空気中で粉じん爆発を起こすものが 多い。
3.第3類の危険物は、空気または水と接触することにより発熱し、可燃性ガ スを発生して発火するものが多い。
4.第5類の危険物は、自ら酸素を含む自己燃焼性のものが多い。
5.第6類の危険物は、加熱、衝撃、摩擦などにより、発火・爆発するものが多い。
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【解説】
設問の内容は第5類の危険物のこと。
第6類危険物は酸化性液体で、物質そのものは燃焼しない。
【問10】 危険物の類ごとの共通する性状として、次のうち誤っているものはどれか。
1. 第1類の危険物は、固体である。
2.第2類の危険物は、固体である。
3.第3類の危険物は、固体と液体である。
4.第5類の危険物は、液体である。
5.第6類の危険物は、液体である。
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【解説】
第5類の危険物は自己反応性物質の固体または液体である。
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