特殊引火物の一覧!指定数量や引火点の覚え方や特徴まとめ

危険物取扱者乙4(特殊引火物) 乙4Webテキスト

特殊引火物の一覧!指定数量や引火点の覚え方や特徴

特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素のほか、1気圧において発火点100℃以下のものまたは引火点が‐20℃以下で沸点が40℃以下のものを指します。

指定数量は50L(リットル)で危険等級Ⅰです。

また蒸発・揮発しやすいうえに燃焼範囲が広く、第4類の中でもっとも引火温度が低いので、危険度が一番高いものとなります。

そして特殊引火物の一覧は以下のとおり。

  • アセトアルデヒド
  • イソプレン
  • イソプロピルアミン
  • イソプロピルクロライド
  • エチルアミン(70%のもの)
  • エチルメルカプタン
  • ギ酸メチル
  • クロロ炭酸エチル
  • ジエチルエーテル(エチルエーテル)
  • ジメチルサルファイド
  • トリフルオフロエポキシプロパン
  • 二硫化炭素
  • ビニルエチルエーテル
  • 酸化プロピレン(プロピレンオキサイド)
  • n-ペンタン
  • メチルブタジエン

そして代表的なジエチルエーテル、二硫化水素、アセトアルデヒド、酸化プロピレンの特徴や引火点などについてみていきましょう。

特殊引火物➀ジエチルエーテル

ジエチルエーテルとはエーテルの一種で、単にエーテルというときはジエチルエーテルを指すことが多いです。無色透明な液体で得得な芳香臭があり、その蒸気には麻酔作用があります。

アルコールに良く溶け、水にもわずかに溶けます。

金属の溶剤やセルロースの合成に用いられますが、日光や空気中の酸素に触れると酸化して、爆発性の過酸化物を発生するため、冷所で遮光保管しなければいけません。

特殊引火物②二硫化水素

芳香臭をもつ無色透明の液体です。

セロハンやレーヨンの製造に用いられ、毒性があるので劇物に指定されています。

水に溶けず水より重いので、水中貯蔵を行い、二硫化炭素液の上に水を貯めて揮発を防ぎます。(水がフタとなって揮発を防止する)

引火点:-30℃以下

発火点:90℃

燃焼範囲:1~50%

特殊引火物③アセトアルデヒド

アセトアルデヒドは刺激臭で、水に溶けることを覚えておきましょう。

ゴムなども溶かします。

引火点:-39℃

発火点:175℃

燃焼範囲:4.0~60%

特殊引火物④酸化プロピレン

酸化プロピレンは重合する性質があり、水に溶けます。

別名、プロピレンオキサイドと呼ばれます。

特殊引火物の一覧!指定数量や引火点の覚え方や特徴まとめ

特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素のほか、1気圧において発火点100℃以下のものまたは引火点が‐20℃以下で沸点が40℃以下のもの

代表的な特殊引火物の引火点や特徴

ジエチルエーテル二硫化水素アセトアルデヒド酸化プロピレン
特徴日光や空気に触れると過酸化物を発生水中貯蔵する
蒸気は有毒
刺激臭
水のほかゴムも溶かす
重合する
別名:プロピレンオキサイド
発火点160℃90℃175℃449℃
引火点-45℃-30℃以下-39℃-37℃
沸点35℃46℃21℃34℃
水に溶ける×
水に重い×××
空気より重い
燃焼範囲1.9~4.8%1~50%4.0~60%2.8~37%

特殊引火物一覧(指定数量50リットル)

  • アセトアルデヒド
  • イソプレン
  • イソプロピルアミン
  • イソプロピルクロライド
  • エチルアミン(70%のもの)
  • エチルメルカプタン
  • ギ酸メチル
  • クロロ炭酸エチル
  • ジエチルエーテル(エチルエーテル)
  • ジメチルサルファイド
  • トリフルオフロエポキシプロパン
  • 二硫化炭素
  • ビニルエチルエーテル
  • 酸化プロピレン(プロピレンオキサイド)
  • n-ペンタン
  • メチルブタジエン

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